2018年1月20日土曜日

日本農業新聞で紹介されました



2018年1月18日の日本農業新聞で「とりの遊び場」が紹介されました。

画像をクリックすると拡大表示します。

掲載前に記者さんから原稿の確認はなく、その結果、細かい話しが数箇所微妙にずれているのは残念ですが、大筋は合っていますのでブログで紹介する価値はあると判断しました。(細かい訂正箇所はこのブログの最後にまとめてあります)

記事の中で一番、これを書いてくれて嬉しいと思った部分はやはり鶏に関するお話です。下記2箇所記事から抜粋します。

1.とりの遊び場を立ち上げたきっかけについて:

『国内で流通する卵の大半がゲージの中で飼われている実態を知り、「自分で納得できる飼い方をしよう」と思い立ったのがきっかけだ。』

2.日本の消費者について:

『「卵をほぼ毎日、食べている割にどんな飼育環境で生産されているのか無頓着。自然に近い形で飼育すれば鶏は元気で、卵も輝いている」と提案する。』

この二つの文章にはとりの遊び場の存在意義が凝縮されています。

国内で流通する卵の大半はケージの中で飼われている鶏が産んだ卵です。

世界中でケージ飼いが動物虐待として禁止の方向に動いているのに、日本では議論さえなされていないのはとても残念です。

何も考えずに卵を買って、何も考えずに卵を使った加工品を食べたりすると、知らず知らずケージ飼いという制度的な動物虐待をサポートすることになります。卵を食べる皆さまに、ぜひ一度、ケージ飼いの実態を知ってほしいです。どのような飼い方かを知った上で、ご自身のお金でそれをサポートしたいかを決めていただきたいです。毎日のお買い物は、生産者や販売者に一票を入れる小さな投票ですから。

ケージ飼いをサポートしたくなければ、平飼い、放し飼いの卵を買えばいいのです。

いつも買い物しているスーパーには、平飼い、放し飼いの卵がおいていないのであれば、スーパーのマネージャーに、平飼い、放し飼いの卵を置いてほしいと伝えればいいのです。
ただ、すぐには置いてくれないでしょうから、インターネットや口コミで平飼い、放し飼いしている生産者(あるいはそのような卵を扱っているお店)を調べて、良さそうなところから直接買えばいいのです。

多くの消費者が同じメッセージを発信すれば、生産者も気づきます。

お昼の消化や羽のお手入れの時間
(とりの遊び場 2018/01/16)


鶏を飼うと気づくのですが、鶏というのは好奇心一杯で遊び好きで、一羽一羽個性のある面白い生き物です。身動きが取れない狭いケージの中で一生過ごしたい生き物ではありません。

今回の農業新聞の取材を通して少しでも、皆さんが食べている卵の裏側について考えるきっかけになればいいなと思います。
それはとり遊び場で一番伝えたいことです。

運動場にならしたもみ殻で遊ぶニワトリ達
(とりの遊び場 2018/01/20)


最後までお読みいただいてありがとうございます。



*****

最後に、日本農業新聞の記事の訂正箇所:
1.おお発電所の発電量
誤:『4年前から1150㎡の土地に年間40キロワットを発電できる太陽光パネルを設置』
正:『4年前から1150㎡の土地に設備容量約40キロワットの太陽光パネルを設置し、年間約54,000キロワットアワー(kWh)の発電をする』

2.「サステイナビリティ学」
誤:『東京大学大学院で4年間サステナビリティー」を学び…』
正:『東京大学大学院で2年間「サステイナビリティ学」を学び…』

3.夫の企業
誤:『IT企業に勤める日本人の夫…』
正:『ITの仕事をしている日本人の夫…』






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